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安西幸輝独占インタビューPart2『世界トップレベルと日本人 – 前編 – 』vol.1

7月19日、日本屈指のサイドバックである、安西幸輝がJリーグに戻ってきた。
海外移籍前は、無尽蔵のスタミナと高い攻撃力を武器に、相手の守備網を破壊するプレーが特徴の攻撃的な選手だった。

しかし、今の安西の武器はそれだけではない。
ポルト、ベンフィカなどといった、ヨーロッパトップレベルのクラブとの真剣勝負の中で、ディフェンス面が磨かれたのだ。自慢の攻撃力にディフェンスの安定性が加わったことにより、プレーの幅を増やし、深みのあるサイドバックへと変貌を遂げた。

そんな安西に、メディアコネクトが独占インタビューを行った。
ポルトガルリーグの特徴、海外に誇れる日本人の強み、自身のメンタルコントロールや日々の取り組みなどについて語っていただいた。

今回は、全2回にわたるインタビューの1回目となります。

▼鹿島アントラーズに戻ってきた、安西選手のプレー集▼

生年月日:1995年5月31日(26歳)
出身地:埼玉県、川口市
身長:172cm
体重:64kg
在籍チーム:鹿島アントラーズF
ポジション:DF/MF
背番号:2
利き足:右足
経歴:2014-2017東京ヴェルディ/2018-2019 鹿島アントラーズ/2019-2021 ポルティモネンセ/2021- 鹿島アントラーズ


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- 「ポルトガルが世界的な選手を輩出している理由」を垣間見た瞬間はありましたか?

「ポルト」「ベンフィカ」「スポルティング」「ブラガ」に共通しているのは、すごく「個」の力が強いのと、
あとは、南米の選手がまずポルトガルを経由して、ヨーロッパのビッグクラブに行くっていう流れが、一番ポルトガルリーグには多いと思うので。

特にブラジルの選手だったりアルゼンチン、コロンビアの選手は、ポルトガルのリーグを通してビッグクラブに行く傾向があって、その中で一番強く思うのが、やっぱり「個」の強さがどのリーグよりも、まあ5大リーグを除いて一番「個」の力が強いリーグなのかなって思ってます。

-具体的に個の力の特徴はどういったところですか?

特に思うのが、サイドの選手なんですけど、サイドの選手は1対1になったらどんどん仕掛けて来ますし、どっちかっていったら、スペインみたいに「パスで繋ぐ」っていうよりは、サイドにボールを散らして、ウィングの選手が、がんがん仕掛けるっていう。

その特徴が、一番強いのがポルトガルリーグなんじゃないかなって思います。

-ポルトやベンフィカなどの、チャンピオンズリーグに出場するビッグクラブの選手たちとの差は感じますか?

差っていうのは、やっぱりチームの規模も大きいですし、世界の各国を代表する選手たちが集まるチーム4チームなので。

僕的に一番衝撃だったのが、スポルティングと試合をした時に、対峙した選手が18歳の選手(ヌーノ・メンデス:U21ポルトガル代表)で、これからマンチェスターシティに行くような選手だったんですけど、最初そういうのを分からなくて対戦したんですけど、結構思ったよりやられて、携帯でパッと見返したら18歳だったりするんで、そういう衝撃はかなり大きいですね。

-ビッグクラブの選手たちと比べて、日本人選手とメンタリティの差は感じますか?

日本の選手だと、どうしても最初に名前が来ちゃうっていうか、名前がある選手に少し遠慮しがちとか、プレーでもそうですし、まあ言葉もそうですけど。

その18歳の選手(先ほど話に出た)に関しては、自分より年上の選手ばっかりなのに、堂々とプレーしてたし、自分からドリブルを仕掛けたりとか、自分から発信するようなプレーが多かったので、その辺は日本人とメンタリティが違うなと思いましたね。

-日本人が海外のリーグで活躍するために身につける必要があることはありますか?

まずは「言語」は一番大事だし、あとはやっぱり、思ったよりも「フィジカル」っていうところが。
上手さっていうよりは、まあそういう上手さは持ってて当たり前だと思ってるんで。「フィジカル」っていう所がやっぱり一番大事で。

スピード、パワー、体力がないと、その基礎的な所がないと、まず戦えないんで。
その3つはすごい大事だなと思いました。

-ヨーロッパでプレーして感じる、海外の選手に誇れる日本人の強みは?

やっぱり、ボールタッチは日本人は上手いので、細かい所だったりとか、あとは気が使えるんで、監督としてはやっぱり、11人の内1人でも気が使える選手がいたらすごく助かる、っていう話しをパウロ監督(ポルティモネンセ)と話して、そういう所は日本人の良さだから出してけって言ってるんで、気がつかえる所とボールテクニックは、日本人はやっぱり長けてるなって思いましたね。

-ヨーロッパサッカーと日本サッカーの一番大きな違いは?

日本だとやっぱり、ブロックをしいて守るときも攻める時も11人で攻める、11人で守るっていうイメージが強いんですけど、ポルトガルのサッカーっていうのは守備と攻撃がはっきりしてて、僕のチームなんかはDFにディフェンダーの選手はディフェンス、攻撃の選手は攻撃ってちゃんと分かれてるんで、僕がやってた感覚だとラグビーに近いような感覚なんで。

1年目よりは2年目の方が全然慣れましたけど、それに順応するのが今も苦労している所ですね。

-昨シーズンは全てのスポーツ選手にとって難しい1年でしたが、自身のパフォーマンスはどうでしたか?

試合は去年よりも出場できましたけど、分数(出場)も増えて監督も去年と同じ監督でしたけど、今年もスタートからずっと使ってもらって、1年間試合出れることは良かったんですけど、僕の中ではアシストもゴールも無かったんで、監督が求めるサイドバックに自分を当てはめるのが結構大変だったっていうか、自分がやりたいサッカーと監督が目指しているサッカーがかなり遠い所にあったので、今年は結構僕の中では我慢して、自分がやりたいプレーを押し殺して、監督がやりたいサッカーをまずは表現してプレーしていたんで、そこはかなり自分とのギャップがあって苦労しました。

-ヨーロッパでプレーしたことで、メンタル面やプレー面での変化はありましたか?

メンタル面は、去年入れて2年間観客がいなかったので、モチベーションの持ってき方っていうのがすごく難しかった部分はあったんですけど、試合を重ねていくうちにリラックスした状態で毎試合臨めるようになりました。

プレーの面は、守備の部分が今の監督と出会って大きく成長できたかなって思ってます。

-サイドバックとして、理想の選手像とは?

僕は最初海外でやる前は、西大吾とか内田篤人選手とかっていうイメージだったんですけど、今は理想のサイドバックっていったらカルバハルだったりとか、あとは身近だったら酒井宏樹君みたいなサイドバック、僕はなれないんでけど、ああやってフィジカル強くてスピードあって、やっぱりディフェンスをしっかりできる選手が海外で重宝されるんで。

バルセロナとかああいうクラブに行くと、攻撃がすごい選手がサイドバックにいると思うんですけど、あれはもう周りの選手が上手いからああいうサイドバックが生きるだけであって、ビッグクラブから少し下の中堅クラブとかになると、宏樹君みたいなデカくて速くて、フィジカルあった方が重宝されるのかなっていう風に思ってるんで、今はそういう考えになりました。

-今シーズンは、どのようなパフォーマンスを見せたいですか?

今年は、しっかり監督に求められた守備の部分っていうのはある程度クリアできたとは思ってるんで、今年に関しては攻撃の部分でしっかりアシストとゴールを残せればなと思ってます。

▼インタビュー動画はこちら▼

To Be Continued…(vol.2の投稿は8/8(日)予定)

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